言いたい放題好き放題感想

まず、達也の声、レスリーの声の吹き替えが酷い‥。

いくら日本語が不自由な中国人のキャラだとは言え、

あれだったら、レスリー本人の日本語でも良かったのでは？

レスリーのは、あれよりさらに聞き取りにくい日本語だったのでしょうか？

どうせなら、レスリーのカタコト日本語に、

字幕をつけてくれた方がマシだった‥。

（それもちょっと可哀想だけど：笑）

でも最初の「カントリークラブで食事しよ」のセリフ、

言う前にレスリー、ちょっと固まってるんですよね（笑）

他の場面でも、日本語を喋ってる口になってるときは

動きが何だかぎこちない‥。

あんな調子で、演技に支障が出るようでは、

やっぱマズいかも‥。

でも「神を信じますか」の香港語は

レスリー自身の声のような‥ひょっとしたら日本語の部分も、

あとからレスリーが吹き込んだのかしら？

☆

それにしても、ストーリー全体が、常盤色で参った。

レスリーは知名度を期待されての出演、だけのようで。

いや、常盤の演技は悪くなかったと思うんだけど、

脚本がね‥どうなんでしょう、あれ。

亡くなった彼氏にそっくりな、麻薬捜査官ときましたよ。

そして警察の目を逃れて、愛の逃避行だよ。

こーんな非現実的な話、今時すっごく珍しいのでは（苦笑）

また、どうして私はあんなにも、瞳にイラつかされなくちゃ

ならなかったんでしょう。

気持ちがわかるトコもちらほらはあるんだけど〜‥。

まず、達也が運転しながら、鳴リ出した携帯を取ろうとしてる時。

「どうしてあんた（瞳）が取らないのよ」

これ思った人、結構いるんじゃないですか？

普通取るでしょ？だって運転中だよ？

だいたいその前からして、話し掛けすぎだよ。

達也、チラチラして大変じゃん。

家宝が怪我をして、達也の家に訪ねてきた時も‥。

「とっとと家に入れてやるなり、救急車呼ぶなりせーよっ」

家宝さん、血、ダラダラですよ？

オルゴール持ってる手、血みどろですよ？？

目もうつろだし‥。

そんな彼をみて、

どーしてそのまんま突っ立ってんだよ！！（怒）

それがレスリーのような良い男だからじゃない（笑）

たとえガッツ石松似の人でも、そうするでしょ？普通。

しかも、そっくりな彼氏を亡くした直後じゃ

なおの事だと思うんだけど。

なぁんかねぇ‥トロいというのか、機転が利かないと言うのか‥。

瞳が小学生くらいの子なら分かるんだけど、みたいな反応が、

時々私をイラつかせました。

押し倒された事を思い出し、

家に入れていいもんだろうかと思った、にしろ、

やっぱけが人を、玄関先に立たせておいちゃいかんだろーよ。

あとゲーセンでも「やる気あるんか？」ってくらいトロいし。

思わず「嫌なら止めれば？」って思っちゃいました（苦笑）

それから家宝が瞳の家で介抱され、

２人、窓辺に立って話してる時。

昔の彼女の事を、瞳に聞かれて顔を曇らす家宝。

そう、彼は明らかに顔を曇らせてます。

なのに瞳はニッコリ笑って質問を続行‥。

やめろよ、普通気付くだろ、

「そこは触れちゃいかんのだな」って。

お構いナシだよね、この人は（苦笑）

それから瞳ちゃん、

時々自分の世界に入って、

家宝に日本語で話しかけるのは止めましょう。

まるっきり伝わってないから。

家宝もよく黙って聞いてますよね。

こういう言葉の壁がある場合は、

それも何かの伏線なのかな、と思うんだけど

ただ常盤とレスリーを共演させたかっただけか、

で、終わるのはどうかと思う‥。

あと、けが人を振り回すのもやめて。

いくら達也との思い出を完結させたいからって

ちょっと自分勝手過ぎじゃない？

しかも家宝が本気になり始めたら

「日本に帰る」って‥一体どういう神経してるんだ？

だいたい、家宝が瞳を好きになる経過が分らない。

一体どこらへんで好きになったのか。

途中までは、カムフラージュに連れて歩きたいだけなのかな、

と思ってたんだけど、最後は本気で好きみたいだし‥。

好きになるきっかけがなかったというか、

レスリーの心情が、何も吐露されてないというか。

とりあえず常盤向けに「瞳」というキャラが出来て、

それにあわせて達也と家宝が作られたって感じ。

どのシーンも印象に薄くて、

結局「だから何なんだ」と思ってしまいました。

うーん‥本当に、だから何だったんだ？

ただ時の経過を追っただけ？

主題がないのかなー‥。

極端な話、レスリーが出てなけりゃ

見てないだろうなーって感じ。

（実際、レスリーを知る前にＴＶで放送されてた時は

思い切り途中でチャンネルを変えてしまいましたもん：汗）

何だか、家宝や達也というキャラクターは

心を持たせてもらえてないような気がする。

家宝の心は、「作られた」ものっぽい。

ストーリーの都合に合わせた作り物（涙）

☆

この話、ちょっと立場を変えて、見てみましょう。

自分の婚約者が、自分が死んだ後、

自分そっくりの女と思い出作りに励んでおります。

自分が予約したレストランで食事をし、

自分と見る約束をしていた夜景まで一緒に見ています。

そして挙句の果てには、ＳＥＸまでしてます。

どうよ！！

許せます？私なら許せない。

ざっけんなって思うよ、だってふざけてる、そんな話。

顔さえ似てりゃいーんかい。

しかもそれは、似てる相手の方にもめちゃくちゃ失礼でしょ。

要するに、どっちつかずなんだよね。

家で、一緒に食事する時も、まるでゴッコ遊び。

家宝がげんなりするのも無理ないよ。

「夢は終わりだ」

それで終わらせないのが、彼女の強さだね。

結局夢を現実に変えちゃうんだもん。

その強引さには、呆れるような、羨ましいような‥。

☆

話的には、家宝と瞳の恋愛ごとより、

麻薬がらみの話の方が気になったり楽しめたり。

あの人が黒幕だったなんてな−‥ショック〜とか。

☆

達也と瞳が事故った時。

「あれ？死んだのは常盤？」って思っちゃいました｡

達也さんはこの後うっかり自殺か？って。

しかしこの時もレスリーはうまいですね。

眉１つしかめないのに、目には力がこもってる。

う〜カッコいいぜー！

この作品の中でも、やっぱりレスリーは凄い。

無駄な動きはひとつもなく、視線を動かすだけで、

分るんだよな〜心の動きまでもが。

常盤がお子ちゃまに見えたワケは

そういうのもあったのかも？

☆

香港人のキャラの名前、どうして日本語読みなんですか？

向こうでは「石家宝」を「セッガーボウ」とは読まないんじゃ‥？

そんなトコは普通に向こうの読み方でいいのに。

ひょっとしたら、香港で上映した時は、

「瞳」も違う読み方されてたんでしょうか。

☆

麻薬捜査官、そんな簡単に、

女を自宅に連れ込んでもいいんですか？

プライベートは誰にも秘密なんじゃないの？

どうしてホテルで簡単に済ませようとしないのよ。

（ま、ストーリーの伏線ってのがあるんだけどさ）

あとレスリー、出来れば服は脱がないで。

着てると分からないんだけど、脱ぐと、

腕やら背中やらが、ムチムチしてるのが分かってね‥。

ちょっと年が分かってしまうのよ。

あとピッチリブリーフも止めて下さい。

もう気になって気になってね‥。

また、服を脱いだ後は、髪をさっとでいいから

撫で付けて‥モサモサでビックリよ。

☆

瞳さん、プリンプリンのエプロンはどうでしょう（笑）

どうせなら、肉じゃがを食べた、

レスリーの感想も聞きたかったな〜。

しかし肉じゃがが好きな男だなんて

古ーい発想だよな（笑）

☆

それから「頭洗ったげる」って事だったけど‥。

あの白い粉は何？？

あれで洗えてるの？

達也に合わせて、髪を黒に染めてるのかと思いましたよ。

☆

ところで映画館では静かにね。

常識だろ〜最悪だよ、この２人。

ベラベラ喋るわ、ポケベルは鳴るわ。

周りに居た人は、イライラしただろうなぁ。

あんなのが日本人なんだ、って思われたらヤダなぁ。

しかも瞳は、また日本語で話してるし。

☆

瞳と別れた後、家宝は署に乗り込み、

裏切り者を追い詰める。その時、

「もう調べるなと言ったろ。戻るからこうなるんだ」

と言われていますが、何の事？

いつ言ったの、そんな事。

あの人がそれに近い事を言ったのは、

一緒に悪い事をしていた自分の部下にでしょ？

「家宝は大陸に入ったそうです。追いますか？」と聞かれて

「もういい。余計な事は避けよう」

ひょっとしたら広東語では

「もう調べるなと言ってあったんだ。戻るからこうなるんだ」

と言っていたのですか？

それにしても、あんな大声で罪を告白したら

隣にいる同僚達に、バレてしまうのでは？？

☆

あと挿入歌が耳障りで仕方なかったです。

最近邦画を見てないせいからかもしれないけど、

日本語の歌は‥ましてや森高千里は‥（涙）

☆

お店の人が出してくれたケーキを、瞳が一人が切っていた時点で、

店の人は「もう別れるのかな」と不安に感じたはず（笑）

またどうしてあんなにたくさんのカメラで撮るの？

記者会見じゃないんだから（笑）

☆

最後、家宝と瞳が、例の夜景をバックに再会するとき。

どーしてシャボン玉が飛んでるんですか？

あのオルゴールは、シャボン玉まで

飛ばせる機能がついていたのでしょうか（笑）

メルヘンだよ‥安っぽいよ（涙）

☆

中国に入国する際、個人データの書いた紙を

税関で渡す家宝。

生年月日が「1963年10月15日」となってます。

しかしレスリー・チャンの生年月日は

「1956年9月12日」なのです。

この時点で7歳サバ読んでます（笑）

しかしどうして税関をパス出来たんでしょう？？

警察から届けが出てなかったのかしら。

そしてその後、またいきなりどうして香港に戻れてるの？

このときはまだ、香港はイギリス領なんじゃないの？

密入国？だとしたら、この後、瞳は日本に帰れないですよね？？

いっその事、香港でとりあえず別れて、

家宝だけが警察の目をくらます為に、中国に入国してから

また香港に密入国して、合流すれば‥。

うーん‥海外旅行をした事がないからよくわからない‥。

☆

家宝と瞳が、ゲーセンで大当たりして、

周りにいた子供達におもちゃを買ってプレゼントした時。

家宝は家にフロッピーを取りに帰りたくて、

「家に帰ればもっと券があるよ」と言ってるんでしょうか？

これが偶然だとして、こういう話にならなかったとしたら

この後どうやって家宝は

フロッピーを取りに帰る気だったんでしょう？

どーも骨組みのストーリーに肉付けする時、

つじつまを合わせる事だけ考えたような気がするなぁ。

伏線も多いし。

家宝が、初めて瞳を自宅に連れ込んだ時。

瞳の鞄の中身がばらけて床に飛び散る。

これも、名刺の裏に書いてある住所に気付いて

家宝が怪我をした時、駆け込む伏線だったり。

警察に家宝と瞳が追われている時、

バスの中では離れるのを拒んだ瞳が

どうして税関ではああもあっさりと先に行ったのか。

そりゃ家宝は一人じゃないと、いろいろと面倒なんだけど、

あの機転の利かないトロい瞳が、

すぐに納得したのにはビックリさせられました。

また、ゲーセンの引換券を家宝に見せられてる時。

ちょっと考えすぎてあるのかなぁ。

不自然なトコがあってもいいから

もっと主人公達の心の動きを

もう少し大事にして欲しかったかも。

二人共、本当に「台本のまんま」って気がしました。

（でもそこはレスリー、その中で精一杯上手いんだけどね）

だいたい、ひどい怪我を負って家に駆け込んでくる人がいたら

「そのキズ、どうしたの？」

くらい聞きそうなもんなんだけど、それもないし。

家宝の家で、裏切り者の同僚に襲われた時も、

「あの人たちは誰？」くらい、普通聞かないか？

あと初めて会った時も、

「いきなりどうしてキスしたの」

ってのも‥疑問に思わないのかね−‥。

彼の仕事が「潜入捜査官」だと聞いた時も

「ああ、あの時の怪我はそれが原因かな」とかって

連想してもいいのに、それもなし。

ただ「誇りに思うわ」って、出来すぎな答え。

何か‥白けるんだよねぇ‥ハマり過ぎてて。

次に行く場所も、

そのキャラクターが考えてるって気がしないっていうか

「行くと決まってるから行く」みたいな、何だかなぁ。

これをしてるからには、この人はこう思ってるのかなっていうのが

当てはまらない感じ。

こうなる為にはこうしなくちゃとか、とか

ストーリーが優先されてる気がするんですよね。

推理小説じゃないんだから（笑）

鏡についた指紋をみて、

敵の存在を察知したりするのは面白かったんだけど‥。

全体的にアクションはグッド☆

ひょっとしたら脚本家の人、

アクション書かれた方がいいんじゃないでしょうか？

あと脇役の、家宝の同僚達の演技が凄く上手かったです。

これだから香港映画はやめられない（笑）

☆

あと小さい声で‥「レスリーって走る姿、ちょっと変？？」

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