狼たちの絆 (縦横四海)

(画像はこちら)



この作品は最初、インドネシア版で見たので、

プッジャイ、ジム、ホンタウの三人を、実の兄妹かと思っていました(汗)

そのせいで「?!?」なトコもあったのですが、

その後、字幕版も見てようやく納得。

いくらなんでも、兄弟であのスキンシップはやり過ぎですよね(苦笑)

全体的に、ルパン三世みたいなノリかな。

有名な泥棒なくせに、鈍臭いトコもちらほらあって微笑ましかったです。

香港特有のベタベタなお笑いもてんこもりで、

もうめっちゃ笑えた!特にユンファ!

あと、レスリーとユンファの仲良しシーンもたくさんあってとっても良い感じ(笑)

ところでプッジャイ(ユンファ)、ジム(レスリー)には凄く甘いのに、

ホンタウ(チェリー)にはキツくなかったですか?

車のギアを間違えたくらいで、あんなに「バカバカ」言わなくても。

力関係的には、ジム>プッジャイ>ホンタウ=ジムだったのかな?

レスリーはこの時期、ちょっと丸々とされてまして(汗)

Gパン姿でしゃがんだりすると、

太ももやお尻がパッツンパッツンです。

途中ユンファに「重いな」と言われ「食べ盛りさ」とか言い返してましたが。

キミ、ユンファと一歳しか違わんのやで(笑)


レスリーはやっぱりいつもの、

子犬のような、笑った顔がむちゃ可愛いかったです!

ユンファと共演すると、ど〜していつも

あんなに甘ったれなお顔になっちゃうのやら。

いっぱいいっぱいのアクションシーンや、海パン姿もキュート!!

今回は、嫉妬にかられたレスリーさんのお顔が見ものです。

覇王別姫の時とは全然違うんだけど、

苦々しい表情が、見てて「あ〜ぁ」と思わされたり。

今回はパリが舞台とだけあって、

背景がとても美しい。

まるでポストカードのようなシーンがたびたび登場。

パリの良いとこばっか写したのね、みたいな感じがGOODです(笑)

真っ赤なオープンカーがよく映える!


ちょっと突っ込み


プッジャイ(ユンファ)とホンタウ(チェリー)が、

絵を乗せたトラックに車を近づけ、プッジャイが乗り移る時。

トラックと車が、縄で繋がれてますよ?

そりゃそうした方が、ちゃんと車間距離取れるのは分かるんですが、

縄は見えないように撮らないと(苦笑)

あと、トラックの底に、あんなに苦労してまで穴を開けて、

ジム(レスリー)が絵を受け取らなきゃならない意味はあったんでしょうか?

ジムはただ、ブレーキの線を切るだけで良かったのでは?

美術館の館長が、プッジャイ達の「パパ」を呼びつけて

「最近うちの絵がよく盗まれる」なんて文句を言ってますが、

そんなによく盗まれるんなら、自分達でもっと対策を練れよ(笑)

落ち込んで、無くなった絵の前にただ座り込んでいてもダメだろ‥。

プッジャイ〜〜お願いだから、

部屋の中で、シャンパンを吐き捨てないでー!

いくら土足でも‥きちゃないよぅ。

城に忍び込んだジム。

そのジムを助けにやってきたプッジャイ。

‥いったいドコから入ってきたの?しかもジムより早く到着してるし。

7つ道具はジムが持っていたのに。

城の中の石の壁。

特定のワインを引くと回転して開きましたが、

放っておくと自動で閉まる仕組みになってました。

そして内側からは開けられないはず。

‥なのに、あっさり出てくる2人。

何で?

絵を取ると、開く仕組みだったんでしょうか?

銃弾が雨あられと浴びせられるなか、

不思議なくらい弾に当たらない二人。

そして2人の撃つ弾はバンバン当たる(苦笑)

ちょーっと不自然でしたよ、あれは。

「ホンタウの幸せはお前(ジム)の幸せ。

お前の幸せはオレ(プッジャイ)の幸せ」

なるほど。

プッジャイはジムが可愛くて仕方ないらしいです。

爆弾が爆破したシーンでも

プッジャイは自分の事そっちのけで、ジムの頭を庇ってあげてるし。

良いお兄ちゃんだなぁ。

なのにホンタウとジムのいっちゃいちゃシーンを見せ付けられて‥。

階段を車が転げ落ちるシーン。

運転している人、メット被ってます(笑)

良かった良かった。

港の広場に追い詰められ、

絵の奪い合いに、激しい銃撃戦が繰り広げられるシーン。

取り残された子供を庇うため、走り寄っていくジム。

でも狙われているのはあなたなんですから

子供から離れた方が、その子は安全なのでは?

マト(的)が寄っていっちゃダメだろ。

プッジャイの家の壁画。

足が不自由なのに、あんな天井近くまで、

よく絵を描けたもんだなぁと思っていたら‥(笑)

ホンタウが所長から鍵をスるシーン。

黒いタキシードを白い手袋した手がまさぐっていたら

物凄く目立つんですけど(笑)

映画だから、あえてそうしたのかな?

ジムのピンチを知り、助けに行こうとするが、

美術館の階段を車椅子で上がれなくて困るプッジャイ。

あの後、車椅子から降りて、

自分で担いで登ったんだろうなぁ。

6ケタの番号合わせ。

どーうして分かるんですか?アレで!

細かい事、言いっこなしなのかしら‥。

この作品の中で、

どうして彼らはあんなにもお金持ちだったんでしょう?

プール付きの家、あの時代にパソコン完備の家ですよ?

警官のパパも妙に金持ち。

幼少時代がヒドく貧乏なだけに、その差にはビックリさせられました。



ちょっと真面目に感想


この作品、小粋な泥棒アクションものかなと思っていたら、

三人の暗い過去なども描かれていて、ちょっとしんみり。


自分達を泥棒にする為だけに育てたと分かっていても、

その人を「父さん」と呼び、言われるがままに絵を盗む三人。

そして「父さん」の対極の存在である、警官の「パパ」。

彼らはどちらも受け入れ、三人で楽しそうに泥棒稼業に励む。

その贅沢な暮らしは見せかけなのかもしれないけれど、

楽しそうにふざけあう姿は、過去も含めて築かれた

三人の絆の上に成り立っているものなのでしょう。

でもやはり「女」であるホンタウは、他の2人とちょっと考え方が違いましたね。

より現実を見つめ、結婚や家庭に憧れている。

そして老後の事まで考えている‥(笑)

でもプッジャイときたら、ただ毎日浮かれ騒ぐ事しか考えていない。

放浪が好きだとか、老後は天国が静かでいいとか。

ジムはホンタウの言いなり(苦笑)

でもホンタウはプッジャイの方に魅かれちゃう。

女ってそうですよね。

自分の考えに従わない、自由を愛する男に魅力を感じるんです。

でも結局は、いつも身近にいてくれるジムを選びますが。

あれからプッジャイはどうするんだろう??


この作品をちょっと深読みすると、

どうして彼らが、ああも「父親」に固執したのかが気になります。

「父さん」も「パパ」も、二人とも男性。

母親の代わりは存在しません。

そして二人の父親とも、自分達の子供の影は出てこないまま。

あの作品の中で、『子供』はいつまでたっても

プッジャイとジム、あの2人なんです。

ホンタウは一人でいつのまにか成熟していた。

男性二人は、いつまでも子供っぽく、

「父さん」からも、「パパ」からも離れられない。

足が不自由になって、「父さん」の元を訪れ

真意を確かめようとするプッジャイの姿は悲しかったです。

あのシーンで、プッジャイは親離れ出来たのかな‥。

ジムは自分に銃を向けられた時、親離れしたのかも。

そして「父さん」から離れられた二人は、

「パパ」からも卒業出来たんでしょうね。


最後、彼らは泥棒稼業をやめ、アメリカに渡ります。

父親の影が消えた途端、子供が生まれるのもちょっと不思議。

その子供を取り囲む環境は、

母親のホンタウ、父親のジム、

そして血の繋がらないおじさん、プッジャイ。

また『父親』の存在が2人‥。

って深い読みしすぎなんですけど(笑)


最後に一言


この作品、ネーミングがちょっといまいちじゃないですか?

『狼たちの絆』なんていうから、

『男たちの挽歌』系のものかと思いきや、全然違うし。

だいたい「狼」って誰の事よ?

あの3人の事だとしたら、『子犬たちのいたずら』って感じでは?

この作品(字幕版)はTVで見たのですが、その時の人物紹介が笑えました。

 チョウ・ユンファ‥この作品で芸能界に復帰。

レスリー・チャン‥この作品で一時期引退。

チェリー・チャン‥この作品を最後に引退。

この時の香港、引退がブームだったんですかね?

しかもすぐに復帰するなら、引退ではなく、休養か充電期間だろ(笑)

やっぱり絵画ってもんは、

たくさんの人に見てもらうのが一番ですね。

城の石壁の中なんかにしまっておいちゃいかん。

そして香港映画は、文句ナシに笑えるこういう作品が一番!!

たっぷり笑わせてもらいましたー!面白かった☆




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